ものづくりの考え方において、
サイエンス、テクノロジー、アート、デザイン の4種に分類するとします。
ここでいうアートは、カメラ発明後に写実的表現の追求ではなくなった現代アート(前衛美術)とします。
この中で、アートとデザインの違いをご説明します。
下記の表をご覧下さい。
アートとは | デザインとは |
問題提起 | 課題解決 |
・主観 ・Whyを説明できない ・意味がわからない ・非商業的 ・好き嫌いで判断 ・自分の価値観中心 ・感情 ・希少 ・綺麗か技術の 上手下手ではない ・表現はなんでもあり ・なかなか 完成されない ・効率性より拘り ・見る側や社会に 影響や感動を 与えられるか ・0→1を生み出せる ・現代社会へ疑問を 投げかけ続ける |
・客観 ・Why→Becauseで 説明可能 ・デザイン→意味 ・商業的 ・良い悪いで判断 ・他者の価値観中心 ・思考 ・量産 ・綺麗、上手で なければ売れない ・合わせた表現 ・顧客の要求が 完成達成基準 ・効率化コスト削減 利益向上を目指す ・クライアント顧客 の満足が目的 ・1から生み出せる ・与えられた問題の 解決が目的 |
社会で仕事をする上では、プレゼンで理解してもらう為の理由づけ・説明・ロジカルな考えでのモノ作り。お客様のニーズに合わせながら、売上アップ・コスト削減・時間短縮・問題解決を考えてきたと思います。
周りの価値観と違うものは排除され、それが分っているので殆どの人が主体的な思考になるのをやめています。
ものづくりの世界でもこのような考え方で、例えば大企業の行きついたところは、結局どの企業も同じようなデザインになってしまい、例えば身近なものですと、携帯電話の形や機能、電化製品、サービスなど、どこも同じになってしまいました。
市場調査して、ニーズに合わせ、リスクを回避した案で社内稟議を通し、販売開始するころには、他社も同じようなことをやっている場合もあります。
新しい製品がつくられても、海外ですぐに同じものをつくり、Amazonでもっと安く販売します。
飽きられるスピードも速いです。
現代のモノがあふれている飽和社会においては、その変化のスピードに対応できず、限界にきているのではないでしょうか。
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